あらゆる「物」を創りだす企業 メーカー（製造業界）とは？
私たちの身の回りには様々な「物」であふれています。今着ている洋服、住んでいる家、使っているスマートフォンや文房具、車や飛行機などあらゆる「物」に囲まれて便利な生活を送っていますが、その「物」をつくる企業が「メーカー」で、「製造業」とも呼ばれます。上記に例を挙げただけでもメーカーにはあらゆる種類が含まれていることが分かるでしょう。
「ものづくり大国ニッポン」の発展を支える メーカーってそもそもどんな仕事？
上記で挙げたような様々なモノを「つくる」ことがメーカーの仕事ですが、「ものづくり大国ニッポン」と呼ばれていたくらい、ものづくりは日本の基幹産業でもあります。製造業は日本のGDP（国内総生産）の2割を占め、優れたモノづくりが、高度経済成長期に日本の産業や文化の発展を支えてきました。
一口にメーカーと言っても、企業規模や製品、会社によって、素材の加工から組み立てまで全工程を自社で行う企業もあれば、素材の加工のみ、組み立てのみなど分業で請け負っている会社もあります。私たちの目に触れる「物」は完成品が売られている姿ですが、そこに到るまで様々な「メーカー」が関わっているのです。
海外とのコミュニケーションが活躍につながる メーカーに向いている人は？
近年、「最終的に生産する部分」は中国を始めとした海外へ工場を造っているケースが増えています。これらは海外人材を活用するために人件費を抑えることが目的で、ここ数十年で海外進出が圧倒的に増えている業界でもあります。
海外の支社や工場で外国人に指導をするのも、工場で作られた大量の製品をあちこちへと売流のも、どちらも「対人」の仕事なので、コミュニケーションスキルが高いと活躍の場も多い業界です。またどの分野であっても、「研究をして最新の技術・研究結果を反映していく」ことが常に求められるため、大学や大学院、専門学校や高専などで専門的な事を学んできた理系技術者・研究者のニーズが高い業界でもあります。
食品、自動車から薬品まで幅広い産業の裾野 様々な製造業界の仕事
上にも述べたとおり、私たちの身の回りにある全ての「もの」（野菜や肉、卵などの食べ物は除く）は製造業で作られたものです。そのため就職先としてもメーカーは非常に多くの人数を採用しています。色々なメーカーの中から、私たちの生活に身近なメーカーをいくつかご紹介します。
生活に最も重要な製造業 食品メーカー
「食品メーカー」とは、その名の通り私たちが生きてく上で最も重要な「食品」を作って販売している会社をさします。食品の中には生鮮食品や加工食品、あるいは冷凍食品やレトルト食品のように、「野菜やお肉をそのまま販売する生鮮食品メーカー」から、生鮮食品を元に加工して販売するメーカーまで様々です。
完成車・部品・素材と巨大な広がりを持つ 自動車メーカー
日本が世界に誇るメーカーの一つに自動車メーカーがあります。私たちが生活の中で目にする自動車は、販売をしているディーラーが中心ですが、自動車業界の中には自動車やバイク、バスやトラックなどを含めた完成車を扱う自動車メーカー、それぞれの部品や素材をつくる素材メーカー、そして顧客の元へと自動車を届ける販売会社とがあります。
普段目には触れない影の主役 素材メーカー
同じメーカーでも私たちの目に触れにくい、あまり馴染みがないものに「素材メーカー」があります。素材メーカーとはその名の通り、全てに「素材」を作り出す会社です。企業で開発・研究を経て新素材を作り出し、その素材を各種メーカーに提供して利益を得たり、または自社あるいは子会社で新素材を使って自前で商品を作り出す場合もあります。知名度は低いものの、安定した業界として人気があります。
研究や医師との連携が重要な高度産業 製薬メーカー
今まで紹介してきたメーカーとちょっと毛色が違いますが、薬を販売している製薬メーカーも立派なメーカー会社の一つです。ただ他の会社と違う部分は、研究や医師との連携などが重要になっている点です。医療の進歩に薬の発展は大きく専門知識を活かせるため、理系の大学院を出た研究者たちからとても人気の職場でもあります。
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